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2017-10-11

医師が匙を投げたがんから生還した村野武範さん

ステージ4の中咽頭がんと診断された俳優の村野武範さん。医師からは余命すら教えてもらえませんでしたが、決して生きること、治すことを諦めませんでした。

がんと診断された時には、既に複数の転移があった
俳優の村野武範さんは2015年の5月、中咽頭がんと診断されました。既に複数の転移があるステージ4で、当時の主治医からは「余命は聞かないほうがいい」「どこの病院で治療しても同じ」という絶望的な宣告を受けます。標準治療では既に手の施しようがなく、完治を望む村野さんは、医師から見放され、いわゆる「がん難民」になってしまったのです。

陽子線治療を受けて、仕事に復帰し、再発や転移もない
しかし、村野さんは生きることを諦めませんでした。夫人のサポートもあり、陽子線治療で中咽頭がんの治療に実績のある医療機関を見つけて、そこに入院。陽子線治療などを受けた結果、仕事に復帰し、2年半近くを経た今では、がんがすっかり消えて、再発や転移もないということです。俳優という仕事柄、声への影響が心配されましたが、それも杞憂に終わり、9月には歌手としてCDまでリリースしています。

生きることを判断するのは、医師ではなく患者自身
村野さんの場合、陽子線治療が奏効したことが大きかったのは確かですが、何よりも医師から匙を投げられても諦めなかったことが、今、元気でいられる一番の要因でしょう。確かに標準治療で出来ることは決まっており、進行の度合いによっては治すことを諦め、痛みなどの症状に対処する緩和ケアなどを選択するしかないことがあります。しかし、がん治療は標準治療だけではありません。診断や治療は医師の仕事です。しかし、生きること、治すことを判断し実行するのは患者自身です。
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