2023-07-04
ビールにがんを抑制する働きがあった
酒は百薬の長といいますが、ビールの成分ががんを抑制することが、最新の研究でわかりました。
ビールで有意にごんの発生が減少
岡山大学のグループが、ビールにがんの抑制効果があることを明らかにしました。
アルコールを抜いたビールやノンアルコールビールを加えた餌を与えたマウスに、肺がんの発生を促す物質を投与し、アルコールを抜いたビールやノンアルコールビールを与えていないマウスと、がんの発生について比較しました。
すると、ノンアルコールビールでの実験では水と水で練った餌だけを与えたマウスには、平均5.5個の肺がんが出来たのに対して、ノンアルコールビールを加えることで、肺がんの発生は平均1.7~3.0個と、有意に減少しました。
また、アルコールを抜いたビールでの実験ではビールを与えないマウスの93.3%に肺がんが出来たのに対し、アルコールを抜いたビールを与えたマウスは、53.4%と半分以上で肺がんは出来ませんでした。
この結果について分析したところ、ビールやノンアルコールビールの成分がDNAの修復を促し、肺がんの発症を予防していることがわかりました。
また、細胞への増殖シグナルの伝達を阻害することで、がん細胞の増殖を抑制していることが考えられています。
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