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2016-10-25

高濃度ビタミンC点滴は体に優しい抗がん剤

food with vitamin c
がんの補助的な治療として多くの医師が推奨、実践しているのが高濃度ビタミンC点滴です。抗酸化作用が優れているだけでなく、がん細胞を直接攻撃したり、標準治療の副作用を緩和したりといった効果もあります。

ビタミンCは活性酸素を無毒化
アンチエイジングなどに効果的な高濃度ビタミンC点滴はすっかり定着していますが、がんに対しても有効な治療となりえます。体内に侵入した有害物質、過剰に浴びた紫外線、激しいストレスなど様々な要因で発生した活性酸素は、細胞を錆びつかせ、老化や病気の元凶となります。ビタミンCは強力な抗酸化物質であり、この活性酸素を分解し無毒化することが出来るのです。

ビタミンCはがん細胞だけを攻撃
さらに、ビタミンCには直接、がん細胞を攻撃する働きもあります。がん細胞は正常細胞よりも積極的にブドウ糖を取り込もうとしますが、ビタミンCはブドウ糖と構造が似ており、血中のビタミンCの濃度が高いと、ブドウ糖と間違って取り込んでしまいます。ビタミンCは濃度が高くなると過酸化水素を発生しますが、この過酸化水素には強力な酸化作用があります。ビタミンCを大量に取り込んだがん細胞は、内側から破壊されてしまうのです。正常細胞には過酸化水素を分解出来る酵素「カタラーゼ」があるため、影響を受けることはありません。ビタミンCはがん細胞だけを攻撃する体に優しい抗がん剤ともいえるのです。

group of lemon on yellow background
点滴だから血中ビタミンCを高濃度に出来る
高濃度のビタミンCががん治療に役立つことは、ノーベル賞を2度にわたって受賞したライナス・ポーリング博士によって、1970年代には提唱されていました。しかし、当時は経口での接種が一般的であったため、有効な濃度を実現することが出来ませんでした。しかし、2005年に米国国立衛生研究所が、がん細胞に限定して高濃度ビタミンC点滴を行うと、強い毒性を発揮したという論文を発表すると、再び注目され、大学などでの臨床試験が行われるようになりました。ビタミンCの血中濃度が400mg/dl前後になると、強力な抗腫瘍効果が発揮されることがわかっていますが、これは点滴でなければ不可能な数値です。抗がん剤や放射線の副作用を軽減
ビタミンC点滴は副作用の心配がなく、抗腫瘍効果が期待出来る治療です。多くの医療機関で手軽に受けることが出来ます。とはいえ、単独行った場合の効果はまだ十分に検証されているとはいえません。標準治療などと並行して行うことをお勧めします。ビタミンCには炎症を緩和したり、栄養状態を保ったりする効果があり、抗がん剤や放射線の副作用を軽減するという報告もあります。高濃度ビタミンC点滴は自由診療となり、費用は自己負担となります。受診する医療機関によってばらつきはありますが、50gで2万円前後が目安になります。がんの治療中であれば、週に2~3回行うことが一般的です。

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