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2023-06-29

進行非小細胞肺がんへの免疫チェックポイント阻害剤の使用は2年が目安


免疫チェックポイント阻害剤は、様々な副作用リスクがあり、どこで止めるかが悩ましいところです。

2年で止めても、生存率はほぼ同じ

免疫チェックポイント阻害剤は、登場以来、様々ながんの標準治療となりました。特に非小細胞肺がんについてはその化学療法自体を変革しています。そんな中、米国のペンシルバニア大学の研究で非小細胞肺がんの患者は、免疫チェックポイント阻害剤の治療を開始して2年後の時点で進行していなければ、投与を中止しても、生存率に変わりがないことが明らかになりました。2016~2020年に進行した非小細胞肺がんと診断された1万4406人を対象に、免疫チェックポイント阻害剤の継続期間と全生存率との関連を2年で使用を中止した患者とそれ以降も継続した患者との比較で検討したところ、追跡開始後2年間の全生存率は、中止した患者で79%、継続した患者で、統計学的な有意差は認められなかったのです。免疫チェックポイント阻害剤には様々な副作用があります。その面でも長期に及んで使用する際の目安が示されたことは有意義ではないでしょうか。

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