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2023-05-29

虫歯菌はがんの転移を促進する


虫歯菌は、歯だけでなく全身に悪影響を及ぼします。

虫歯の悪化で虫歯菌は全身に広がる

ミュータンス菌は、口腔内に常在し、虫歯を引き起こす菌のひとつです。虫歯や歯周病が悪化すると、虫歯菌は血管を経由して、全身を巡り、様々な悪影響を及ぼしますが、北海道大学のグループは、この時にミュータンス菌が、がんの転移を促進することを明らかにしました。ミュータンス菌は、血管の内皮で炎症を起こさせ、血流によって運ばれてくるがん細胞が付着し易くしてしまうのです。また、この炎症が起こることで、血管の透過性が高まり、通常では通過出来ない大きさのがん細胞が、血管から外の臓器に流れ出るようになります。また、マウス実験ではミュータンス菌が肺の血管に炎症による変化をもたらし、肺に転移するがん細胞を増加させることも確認しています。

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