toggle
2023-05-26

膵臓がんの転移や再発の原因となるがん幹細胞を発見


様々ながんにがん幹細胞が存在し、転移や再発の芽となります。

膵臓がんは、極めて予後が悪い

膵臓がんは、早期においては自覚症状が少なく、また浸潤や転移を起こし易く、さらに化学療法後に再燃し易いため、極めて予後が悪いことで知られています。幹細胞は、様々な細胞に分化しますが、がんにおいてもがん幹細胞が存在し、転移や再発に大きく関わっていると考えられてきました。熊本大学などのグループは、膵臓がんの多様な細胞をひとつひとつ調べることで、新たな膵臓がんの幹細胞を発見しました。がん細胞は遺伝子の変異が積み重なり、異常な増殖を続ける細胞ですが、ROR1高発現のがん幹細胞は、膵臓がんの転移や再発の芽となり、実験ではこれを抑制することで、がんの進行が抑えられることを確認しています。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事