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2023-05-02

免疫チェックポイント阻害剤を2種併用する治験が、11人死亡で中止


免疫チェックポイント阻害剤には自己免疫疾患など重篤な副作用のリスクがあります。

最初から5%の死亡率は見込んでいた治験

国立がん研究センターなどの実施する小細胞肺がんの患者に免疫チェックポイント阻害剤を2種併用する治験において、治験との因果関係を否定出来ない死亡者が11名になり、想定を上回ったため、治験を中止することになりました。この治験は、化学療法にオプジーボ・ヤーボイを併用し、化学療法にキイトルーダを併用した場合と、有効性を比較するのが目的でした。当初、予想された死亡率は5%でしたが、11名が死亡したことで7.4%になっています。とはいえ、5%の死亡率を想定するように、免疫チェックポイント阻害剤自体、自己免疫疾患などの重篤な副作用リスクがあります。まして作用機序の異なるオプジーボとヤーボイを併用すれば、そのリスクは跳ね上がることは、ある程度予想出来たのではないでしょうか。

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