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2023-04-04

省スペース、低コストを実現した陽子線治療装置が国内導入へ


陽子線治療がなかなか普及しない理由は、大きなスペースを必要とする上に高額であることです。

現在、東京では陽子線治療が受けられない

陽子線治療は、従来のX線などを用いた放射線治療に比べて、患部に集中して照射することが可能です。どんどん適用の範囲を広げていますが、普及の面でネックになってきたのは、小さなビル程度の大きさ(高さ12m。重さ200t)と50億円という費用でした。2023年3月の時点で16都道府県、19施設でしか導入されていません。放射線医学総合研究所発のベンチャーであるビードットメディカルは、この陽子線治療装置の小型化に取り組み、高さ4m、重さ20tと大幅な小型化に成功。それに伴い価格も従来の半分の25億円を実現しています。この小型陽子線治療装置が江戸川病院(東京都江戸川区)に国内ではじめて導入されることになりました。実は、国内で最もがん患者が多い東京都にはまだ陽子線治療のできる医療機関はありません。ビードットメディカルは2022年に医療機器としての承認申請を行っており、その結果が待たれます。

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