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2022-11-07

蛋白質分解薬


殺細胞剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤、抗体薬物複合体、腫瘍溶解ウイルス……の次は蛋白質分解薬のようです。

細胞が不要な蛋白質を分解する仕組みを利用

細胞には不要な蛋白質を分解する仕組み(酵素)を備えています。この仕組みを利用した蛋白質分解薬は、次世代のがん治療薬として開発が進められています。蛋白質分解薬は、がんの発生や進行に関わる蛋白質と、分解される際の目印となる物質の両方に結合し、酵素が分解します。現在、メガファーマを含め、多くの企業が開発を進めていますが、開発の契機となったのは、実は多発性骨髄腫の治療薬としてサリドマイドが注目されたことです。睡眠薬や胃腸薬として使用され、その催奇形成で薬害事件を引き起こしましたが、多発性骨髄腫などの治療薬として再評価され、大きな売上を記録しています。

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