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2022-05-19

信州大学が乳がんや骨肉腫を対象に、CAR-Tの治験を開始


血液のがんにのみ保険適用であったCAR-Tですが、いよいよ固形がんに対する治験がはじまりました。

HER2を標的に、がん細胞を攻撃

CAR-Tは、免疫細胞の一種であるT細胞の遺伝子を改変して培養し、がん細胞への攻撃性を高めたものです。既にキムリアなどが血液のがんに対して保険適用になっています。今後、小頸がんへの応用が期待されていますが、信州大学では乳がんや骨肉腫を対象に、主に安全性を確認するCAR-Tの第1相の治験を開始しました。このCAR-Tは進行の速いがんに特異的に発現するHER2を認識して、がん細胞を攻撃します。HER2が標的というと、分子標的薬のハーセプチンが長く使われていますが、ハーセプチンが現在、保険適用になっている乳がんや胃がん以外にも使用されることがあるように、HER2を発現するがんは多く、この治療が様々ながんに広がる可能性があります。

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