2022-03-28
花粉症ががんの死亡率を半減させる
アレルギー症状は、免疫が過剰に反応した結果です。
膵臓がんなどの発症リスクも低い
花粉症の方にとってスギ花粉が飛散する春はつらい季節です。しかし、この厄介な花粉症にもメリットがあります。東京大学のグループは、群馬県在住の47〜76歳の中高年で花粉症の方とそうでない方、合わせて約9000人を対象に調査を行い、そのうち8年間の調査期間中に亡くなった方748人の死因と花粉症の有無について検証したところ、花粉症の方はそうでない方に比べてがんによる死亡率が約半分だったのです。因みに別の研究では花粉症の方は、膵臓がん、大腸がん、脳腫瘍の発症リスクが低いことも明らかになっています。アレルギー症状は、免疫が過剰に反応した結果です。つまり花粉症というアレルギー症状が出ている方は、それだけ免疫が機能しており、がん細胞を迅速に排除することで、がんの発症や進行を食い止めていることが考えられます。
関連記事