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2022-03-25

米国立がん研究所の臨床試験でTIL療法が乳がんに奏効


一部の頑なな医師が批判したがる免疫細胞療法ですが、米国の権威ある研究機関での臨床試験で注視すべき結果が出ています。

遺伝子の観点から効果のありそうな患者を選別

TIL療法は、腫瘍の内部や周辺のT細胞を採取して培養し、再び患者に戻すことで、免疫反応を高める免疫細胞療法のひとつです。米国立がん研究所では標準治療が奏効しなかった転移性の乳がんの患者6名に対して、TIL療法の臨床試験を行い、3名の腫瘍が縮小、そのうちの1名は完全に腫瘍が消失し、5年半の間、再発がないことが確認されました。また残りの2名についてもそれぞれ10か月、6か月の部分奏効が続きました。この臨床試験では患者から採取したT細胞が、腫瘍細胞のDNAの変異に反応するかどうかを、事前に確認し、さらに免疫チェックポイント阻害剤「キイトルーダ」も併用しています。

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