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2022-02-17

乳がんは、タイプによって生存率が大幅に違う


乳がんは、女性ホルモンの影響で進行するか、HER2という蛋白質を発現しているかどうかで、性質も治療も異なってきますが、全生存率にも大きな違いがあることがわかりました。

乳がんは4つのサブタイプに分けられる

乳がんは、女性ホルモンの影響で進行するかどうか、そしてHER2という蛋白質を発現しているかどうか。これらの組み合わせによって4つのサブタイプがあり、それぞれに応じた化学療法が確立されています。ホルモン受容体陽性であればホルモン剤、HER 2陽性であれば分子標的薬「ハーセプチン」などが有効です。いずれも陰性であれば抗がん剤だけになります。米国ダナ・ファーバー研究所が、これらのサブタイプ別に全生存率を調べたところ、有意な結果が得られました。

ステージ4でも3年生存率5割以上のサブタイプも

約16万症例のうち、ホルモン受容体陽性・HER2陰性が72.5%、ホルモン受容体陽性・HER2陽性が10.8%、ホルモン受容体陰性・HER2陽性が4.8%、トリプルネガティブ(いぜれも陰性)が12%でした。ステージ1で最も全生存率が高かったのはホルモン受容体陽性・HER2陰性で、3年生存率は97.2%でした。ステージ2以降で最も全生存率が高かったのはホルモン受容体陽性・HER2陽性で、3年生存率はステージ2で94.5%、ステージ3で87.8%、ステージ4でも54.8%でした。因みにステージ4のトリプルネガティブは3年生存率14.7%と大幅に悪化しています。

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