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2022-01-27

猿の免疫細胞からがんを攻撃する遺伝子を取り出すことに成功


新薬の開発にはマウスが使われることが多いのですが、よりヒトに近い猿を使うメリットはあります。

猿からT細胞受容体を取り出す

滋賀医科大学のグループは、猿の免疫細胞からがんを攻撃する遺伝子を取り出すことに成功しました。がん細胞を猿に移植し、がんを発症させ、免疫細胞の一種であるT細胞から、T細胞受容体を取り出した上で、ヒトのiPS細胞から作り出したT細胞に導入したところ、実際にがんを攻撃することが確認出来ました。このような実験はマウスで行われることが多いのですが、よりヒトに近い猿を使うことで、副作用などのリスクを減少出来ます。新たながんに対する免疫療法の端緒になることが期待されています。

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