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2021-12-15

がん患者には新型コロナウイルスワクチンのブースター接種が有効


既往症のある方、高齢の方を含め、多くの方が新型コロナウイルスワクチンの接種を済ませているかと思います。接種から時間が経過し、そろそろ3回目のブースター接種が話題になっています。

ほぼ全例でブースター接種は有効

既往症のある方は、新型コロナウイルスに感染した場合、重症化のリスクが高いといわれています。特にがん患者、中でも抗がん剤治療を行なっている場合、免疫は低下するため、ワクチンの接種が積極的に推奨されています。我が国では多くの方が2度の接種を済ませていますが、時間とともにワクチンによる抗体の減少が懸念されており、今後の3回目の接種が検討されています。世界でもいち早くワクチンの接種を進めたイスラエルでは、世界に先駆けて3回目のワクチン(トジナメラン)のブースター接種を60歳以上に開始、追加の接種がlgG抗体価を高く維持し、感染や重症化を抑制することを確認しています。そして、イスラエルでも有数の医療機関であるハダサ医療センターで、固形がんに対して積極的な化学療法を行っている37名の患者に対して、トジナメランのブースター接種について検証を行い、ほぼ全例でlgG抗体値が上昇し、また2回目接種後のlgG抗体値が高い程、また高齢である程、ブースター接種が効果的であることが明らかになっています。

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