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2021-11-29

腹水

腹腔内に体液が異常に蓄積した状態、またはその体液を腹水といいます。がんの場合、腹腔内でがんが広がると、がんによる刺激を緩和しようと、体液が分泌されます。がんが肝臓や肝臓に血液を運ぶ門脈に広がると、肝臓内で血圧が上昇し、循環が悪くなります。その結果、体液が血管やリンパ管から漏れて、腹腔内に溜まっていくのです。また、肝臓の働きが低下すると、血中の蛋白質が減少し、体液のバランスが崩れるため、全身の組織内に体液が溜まった状態になります。さらに、がんがリンパの流れを遮断すると、腹腔内に体液が集まります。腹水が酷くなると、腹部が膨らみ、呼吸困難や息切れ、食欲減退や膨満感、腹痛、消化不良、疲労、便秘、吐き気、むくみなどの症状が出てきます。

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