2021-09-16
日本だからがん治療を誰もが普通に受けられる
外国人が病気になってから国民健康保険に加入し、保険診療で安く治療を受けるというのは、どうも納得のいかない話です。
がん治療が全額自己負担なら、とんでもない金額に
不法滞在で退去強制命令を受け、仮放免中に膵臓がんになったペルー人男性が、国民健康保険に加入して治療を受けたいという理由で、在留特別許可を求めていましたが、法務省は1年間の在留特別許可を与えました。人道上の理由かと思われますが、決して我が国の医療機関がこのペルー人の診療を拒否したわけではありません。自由診療であれは全額自己負担となりますが、診療を受けることは可能なのです。保険診療では医療費は最高で3割負担。また、高額療養費制度もあるのでどんなに医療費が嵩んでも、収入に応じて毎月約8万円、或いは15万円程度が上限です。実際には手術をして抗がん剤の投与を続ければ、あっという間に何百万円もの医療費がかかっていることを自覚している患者は少ないでしょう。高額で話題になったオプジーボなどを使えば、それだけで1000万円近くになります。我が国の公的医療保険がどれだけ恵まれた制度かを物語っていますが、同時に今後、この制度を悪用する外国人が増えてくることが懸念されます。実際、中国人などががん治療を受けるために来日し、国民健康保険に加入してから保険診療を受け、酷い場合には踏み倒したままで帰国するとか。公的医療保険は相互扶助の考え方で成り立っています。健康な時から保険料を納付し、病気や怪我の時にそれを利用するということです。外国人が病気になってから国民健康保険に入って、医療費を安く済ませるというのは、趣旨から考えれば、制度へのただ乗りでありおかしなことです。
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