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2021-07-05

脳のがん以外にも拡大が期待される腫瘍溶解ウイルス


がん細胞のみを破壊するウイルスが、間もなく実用化されます。

遺伝子改変によってがん細胞のみ感染するウイルス

腫瘍溶解ウイルス「デリタクト」が悪性神経膠腫(脳のがん)の治療薬として承認され、薬価を検討されることになりました。腫瘍溶解ウイルスは、がん細胞にのみ感染し増殖するよう、遺伝子を改変したウイルスです。がん細胞を選択的に破壊するため、副作用が少なく効率的な治療として期待されています。デリタクトは脳のがんの治療薬として開発されましたが、デリタクトの開発者である東京大学医科学研究所の藤堂具紀教授は、ウイルスをどのように遺伝子改変するかによって、様々ながんへの拡大が期待出来るとコメントしています。事実、複数の製薬会社が次世代のがん治療薬の柱のひとつとして腫瘍溶解ウイルスを開発しています。

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