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2021-07-07

期待されるがんの新治療は、いずれも「狙い撃ち」がポイント


抗がん剤の欠点は、正常細胞まで攻撃することで起こる副作用です。

期待のがん治療が次々と保険適用に

光免疫療法、抗体薬物複合体、腫瘍溶解ウイルスと新たな仕組みのがん治療が次々に承認され保険適用になっています。光免疫療法は、抗体を利用して、光に反応する色素をがん細胞に送り込んだ後、光を照射することで、内部からがん細胞を破壊します。抗体薬物複合体は、抗体と低分子の抗がん剤を結合させ、抗体によって抗がん剤をがん細胞に効率よく送り届けます。腫瘍溶解ウイルスは、遺伝子の改変によってがん細胞のみ感染し、内部で増殖して破壊します。共通点は、いずれも正常細胞に出来るだけ影響を与えず、がん細胞のみを狙い撃つということです。標準治療の大きな柱であり続けた抗がん剤は、分裂中であれば正常細胞も攻撃し、つらい副作用を招きます。がんの新薬開発のテーマは、今後もいかにがん細胞のみを効率よく攻撃するかということです。

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