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2021-04-26

国産手術ロボットの登場は、がん治療をどのように変えていくのか?


手術ロボットのパイオニアであるダヴィンチの特許が、期限を迎え、後発製品が登場しています。

いい意味での価格競争に期待

米国製のダヴィンチの独壇場だった手術ロボットですが、多くの特許が切れることで、後発の製品が登場しています。そして、昨年には国内資本のメーカーが開発したhinotoriが製造販売承認を取得し、現在、前立腺がん、腎臓がん、膀胱がんなどの手術で保険適用になっています。人よりも精密かつ正確な作業が出来る手術ロボットの登場は、神経や重要な器官への侵襲を軽減することで、機能の温存を実現しました。また、手術自体の負担も軽減してくれます。問題は、1台数億円の高額な治療ロボットを使用しても、内視鏡下の手術と同様の保険点数であり、なかなか導入が進まないことです。後発の製品はダヴィンチよりも多少廉価ですが、今後、様々ながんの手術に適用が拡大され、また現場での知見がフィードバックされて熟成が進むことで、いい意味での価格競争が起これば、さらに手術ロボットの普及は進むのではないでしょうか。

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