転移・再発したがん、ステージ４や末期のがんでも諦めなくていい Dr．アンディーのがんのエッセンシャル統合医療でがんに打ち勝つ！ Part ２

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がんは遺伝子、免疫、そして細胞の病気である
がんを克服するためには、まずがんを知ることが重要です。まずはがんという病気について説明しましょう。

私たちの体は、成長し生命を維持するため、全ての組織ではありませんが常に細胞分裂を繰り返しています。分裂することで新たな細胞が作られ、何度か分裂を繰り返した細胞は、自然に死滅し、常に細胞は入れ替わっているのです。
細胞が分裂する際、生命の情報である遺伝子が記録されたＤＮＡが複製され、新たな細胞が作られます。この時、ＤＮＡが正常に複製されず、遺伝子に異常が起きることがあります。こうした異常が少しずつ積み重なっていくと、異常な細胞＝がん細胞が出来てしまうのです
がんの発生に関連する遺伝子をがん関連遺伝子といい、がん遺伝子とがん抑制遺伝子がそれぞれ複数あり役割を果たします。

細胞は分裂し増殖しますが、ただやみくもに分裂するのではなく、極めて厳しく監視コントロールされた中で行われます。通常、決められたところでしか分裂・増殖しませんし、また、分裂を一定回数繰り返すとストップし自然に死滅します。ところが、がん遺伝子が異常を起こすと、細胞は無関係な場所でも無秩序に、そして無限に分裂・増殖を繰り返すことになります。

がん抑制遺伝子は、遺伝子に異常がある場合、それを修復したり、修復が不可能な場合には、細胞を自然に死滅させたりします。そうすることでがん細胞の発生を未然に防いでいるのですが、このがん抑制遺伝子に異常があると、細胞のがん化を食い止められなくなるのです。
細胞の分裂・増殖においてがん遺伝子はアクセル、がん抑制遺伝子はブレーキにたとえられます。がんは、その両方が壊れて暴走状態になった遺伝子の病気なのです。

がん細胞は、正常な細胞よりも盛んに分裂・増殖を繰り返します。これがどんどん大きくなって、画像で確認出来る大きさになって、はじめてがんと診断されます。
しかし、この段階でも私たちの体にはがんを排除する仕組みが備わっています。それが免疫です。免疫は体内に異物があると、それを迅速に発見し攻撃します。昨今の、ＣＯＶＩＤ‐19のようなウイルスや細菌はもちろん、がん細胞もその免疫攻撃対象の例外ではありません。

実は、がん細胞は健常者の体内でも日々、一定数発生しています。しかし、免疫がそれを常に監視し、発見次第、排除しているので、がんになる前にその芽を摘むことが出来ているのです。免疫学の権威であり、ノーベル賞を受賞したフランク・マクファーレン・バーネットはこのことを免疫学的監視説として提唱しています。

免疫が万全であればがんになることはありません。しかし、免疫は様々な要因に左右されます。加齢、疲労、病気、ストレス、紫外線……免疫を低下させる原因は、生活の中に数多く潜んでいることを忘れてはいけません。こうして免疫の網を逃れたがん細胞は、分裂・増殖を繰り返して、やがては大きながんになって行くのです。がんは免疫の病気、即ち免疫が十分に機能せず、がん細胞を排除出来なかった結果ともいえます。

また、がん細胞は厄介な存在で、生き延びるために様々な手段で免疫という仕組みを邪魔します。がん細胞を攻撃する免疫細胞を混乱させたり無力化させたり……。この働きはがん細胞が増えるにつれて顕著になり、特に進行がんの患者さんの免疫は眠らされている状態にあるといっても過言ではありません。

がんのはじまりは1個のがん細胞（がん幹細胞）です。これが分裂・増殖を繰り返して、がん組織を作り、大きながんに育っていきます。上皮に出来たがんは筋層から周囲に浸潤し、やがてはリンパや血液に乗って、全身に運ばれ、遠く離れた部位に転移します。
がんは画像で確認出来た段階で、がんと診断されます。しかし、がんは目に見えるがんだけではありません。がんが進行するにつれて、その周囲に、さらにはリンパや血液に乗って遠くへと、がん細胞は広がっていると考えるのが自然です。

がんは、進行の度合いをステージで表現します。がんの種類によって細かな違いはありますが、目安として上皮に留まっていればステージ1、筋層に浸潤していればステージ2、リンパ節などに転移があればステージ3、遠隔転移や再発したがんはステージ4です。
ステージ2までは早期がん、ステージ3以降は進行がんとされますが、進行がんには完治という概念がありません。目に見えるがんが消えても、がんが目に見えない細胞の単位で広がっており、そこから再発する可能性があるからです。
多くのがんでは治療から5年経って再発しなければ、寛解と見なされます。また、早期のがんについては手術や放射線などの治療で完全に消すことが出来るため、完治が十分期待出来ます。

がんは細胞の単位で存在します。だから、「遺伝子の病気」「免疫の病気」とともに「細胞の病気」とも考えなければならないのです。

 

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医療法人社団悠健
ドクターアンディーズクリニック
理事長・院長　医学博士
アンドリュー・ウォン

英国籍。国立岐阜大学医学部卒業。ロータリー米山記念奨学生。文部省外国人研究奨学生。がんの研究で医学博士号を取得。1989年、六本木に『Dr.Andy’s Clinic』を開院。苦痛のないがん治療の提供。「がんのエッセンシャル統合医療」と「リキッドバイオプシー」の第一人者。日本再生医療学会認定医試験合格。Gusi World Peace Prize 2020 受賞。また、70ヶ国にわたる人道的な奉仕活動により国際ロータリーの最高栄誉賞「超我の奉仕賞」受賞。東久邇宮記念賞も受賞した。

医療法人社団 悠健 ドクターアンディーズクリニック
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