2019-12-25
PET検査でがんが見つからなかったことの意味
子宮頸がんの再々発と闘っている古村比呂さんですが、先日のPET検査ではがんが見つからなかったそうです。
細胞の単位のがんはPET検査ではわからない
女優の古村比呂さんは2012年に子宮頸がんと診断されました。子宮を摘出しましたが、2017年に再発。抗がん剤と放射線の治療で一時は腫瘍マーカーが正常になるまでに回復しましたが、その後、肺とリンパ節への転移(再々発)がわかりました。抗がん剤の投与を続け、先日のPET検査ではがんが見つからないという診断だったそうです。がんという病気は、固形がんの場合、腫瘍が目に見える大きさになった段階で、がんと診断されます。しかし、手術や放射線、抗がん剤などでがんが見えなくなっても、がんは細胞の単位で存在している可能性があります。
がんが消えたわけではなく、見えないくらい小さくなった
PET検査は、がん細胞が糖分を勢いよく摂取する性質を利用し、がん細胞がどこにいるかを検出しますが、ある程度、まとまった数で形になっていなければ、画像には現れません。PET検査でがん細胞が検出出来なくても、細胞という小さな単位で存在している可能性は残っているのです。古村さん自身も、がんが消えたわけではなく、見えないくらい小さくなったとコメントしているのは、それを理解されているからでしょう。手術や放射線で目に見えるがんがなくなっても、がん細胞が広がっている可能性がある場合、再発や転移に備えて抗がん剤などの化学療法を行います。そして、完治という考え方のないがんという病気においては、治療から5年経って再発や転移がなければ、寛解と見なします。
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