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2019-12-13

腎臓がんの手術後、人工透析を受けていた梅宮辰夫さん

慢性腎不全で亡くなった梅宮辰夫さんは、尿管がんの手術で左の腎臓を摘出した後、人工透析を受けていました。

尿管がんの手術で左の腎臓を摘出
俳優の梅宮辰夫さんが慢性腎不全で亡くなりました。梅宮さんは合計6回もがんと診断されていますが、2019年1月に尿管のがんの手術を受けた際、左の腎臓を摘出しています。腎臓は左右に2個あり、健常者であれば1個を失っても、もう1個だけで十分に機能を果たすようになるといわれています。しかし、高齢者や糖尿病の患者などで腎臓が弱っている場合、1個だけでは十分に本来の役割を果たせず、人工透析を受けなければならなくなることがあります。人工透析は、肉体的にも時間的にも大きな負担になりますが、残った腎臓も疲弊させてしまいます。

手術には後遺症などのデメリットがある
標準治療では手術出来るがんは手術することが基本です。これは我が国の医療は外科主導で発展してきたことが背景にあります。確かに手術は体内のがん細胞を一気に減らし、目に見えるがんを取り去ってしまいます。しかし、体の一部を失うことであり、手術自体のリスクに加え、合併症や後遺症、手術後のQOLの低下なども含めて、やるかやらないかを判断すべきでしょう。特に高齢者については手術をはじめ治療自体が大きなダメージになることが多々あります。単純にがんを取る、消すという視点だけでなく、その後をどのように暮らしたいかを考えてみてください。

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