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2019-11-22

末期でも元気ながん患者

進行した状態で見つかることが多い膵臓がんなどでは、末期と宣告されているのに、患者は元気という場合があります。

診断された時点で末期がん
膵臓がんは最も厄介ながんといわれます。膵臓は奥まった部分にあるため、画像診断などの発見がしづらく、初期の膵臓がんは自覚症状があまりないので、発見が遅れがちです。周囲に浸潤しやすく、他のがんに比べて転移もし易いので、診断された時には全身に転移している患者が少なくないのです。全身に転移したがんは、基本的には手術出来ません。抗がん剤などの全身治療を行うしかありませんが、完治ではなく延命が目的になります。いずれ抗がん剤は耐性が出て、効果が期待出来なくなります。そうなると標準治療では積極的な治療は出来ず末期がんということになります。

進行の度合いよりも体力の有無が重要
全身にがんが転移し、手術が不可能な時点で、抗がん剤を選択しない患者は少なくありません。がんが進行し、悪液質などを起こすと、患者は目に見えて衰弱しますが、抗がん剤などの負担の大きい治療を行わなければ、患者は元気なのに、がんは末期という場合はよくあるのです。確かにがんは進行して大きくなれば、それだけ勢いは増します。様々な体の機能に不都合も出てきます。しかし、がんを克服出来るかどうかは、進行の度合い以上に患者の体力があり、免疫を回復出来るかどうかに懸かっています。標準治療では出来ることがなくても諦めずに、免疫を回復させる治療を行い、劇的に回復した患者は少なくありません。むしろ標準治療を行えなかったため、体力の消耗をすることなく治療出来たのが奏効したような患者もいるのです。

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