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2019-11-26

大腸がんから復帰の原口文仁選手、ステージ3Bだった

ステージ3Bといえば一般的にはかなり進行したがんになります。そこから半年足らずで復帰して、見事な活躍を見せてくれたことに対しては、本当に驚くしかありません。

リンパ節に転移し、かなり進行した状態
今年1月、大腸がんと診断されならがら、6月には一軍に復帰し、何度も殊勲打を放つなどの活躍を見せてくれたプロ野球阪神タイガースの原口文仁選手。オフシーズに入り、はじめて詳しい病状を公表しましたが、ステージ3Bという進行がんでした。大腸の内壁から外壁まで深く浸潤し、リンパ節への転移まであったと思われます。周囲が驚くくらい早期の復帰に、恐らく早期がんではないかと推測する専門家が多かったようですが、がんはかなり進行していたわけです。挫けることなく復帰に向けて治療を続け、結果に繋げた陰には、想像出来ないような苦労と努力があったことでしょう。7月までは抗がん剤の治療も続いていたそうです。

免疫でがんを抑え込めるかどうかが重要
進行がんは早期がんとは別の病気といっても過言ではありません。がん細胞が全身に散らばっていれば、目に見える患部を取っても、また再発や転移の恐れがあるからです。そのため、手術や放射線で局所への治療を行うと同時に、抗がん剤などの全身療法を行いますが、これはつらい副作用を伴います。そして、患者本人の免疫で残ったがん細胞をどれだけ抑え込めるかが勝負になりますが、屈強なプロ野球選手だったからこそ早期での復帰が実現したのでしょう。がんは5年間、再発や転移なしで寛解といわれます。原口選手が来シーズン以降も元気な姿で活躍してくれることは、多くのがん患者に勇気を与えてくれるに違いありません。

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