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2019-11-14

血液クレンジング騒動で危惧されること

怪しい治療は淘汰されて当然ですが、真っ当な治療まで巻き添えになるのはお粗末な話です。

血液クレンジングには賛否両論ある
血液を採取し、医療用オゾンを混ぜて、再び体内に戻すことで、アンチエイジングやがんなどの病気を予防する効果があるといわれ、数年前から自由診療で行われている血液クレンジングですが、明確に効果が証明されていないのではないか、また著名人がブログなどで体験談をアップし、宣伝に加担していたのではないかと、激しい批判にさらされています。医師は自由診療においては自らの裁量で様々な治療を行うことが出来ます。この血液クレンジングは海外から持ち込まれた治療ですが、現地では効果について賛否両論あり、米国では数年前に禁止されています。

真っ当な自由診療を受けることは、患者の生きる権利
こうした自由診療は費用が高額であるだけに、問題が起きると、激しい批判の対象になりがちです。ただ、賛否両論あることからわかるように、それで何らかの効果があった事例があるのは事実なのです。科学的根拠が曖昧なのは致し方ありませんが、高額であるのはけしからんと、よく実情を理解もせずに叩いている方が多いことは否定出来ません。がんについても様々な自由診療が行われています。玉石混交であることは否定しませんが、保険診療で行われる標準治療だけでは、進行がんを克服することは困難なのですから、自由診療でその不足を補完していくことは、患者の生きる権利といえます。血液クレンジングへの風当たりが自由診療全体に広がり、真っ当な治療まで十把一絡げにされないことを願うばかりです。

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