2019-07-02
膵臓がんの進行を早める蛋白質を特定
膵臓がんは最も厄介ながんといわれ、新たな治療の開発が待たれています。
がん細胞に栄養や酸素を運ぶ血管の新生を促す
東北大学未来科学技術研究センターの佐藤靖史教授らのグループは、膵臓がんの進行に関係している蛋白質を特定すること成功したと発表しました。この蛋白質は、がん細胞に栄養や酸素を運ぶ血管の新生を促し、様々ながん細胞で発現し、がんの成長や転移などを早めます。マウスを使って、ヒトの膵臓がんの細胞に対してこの蛋白質の働きを抑える実験を行ったところ、がんの進行が止まり、生存期間は2倍近くになりました。膵臓がんは極めて予後が悪く、10年生存率が5%に満たない最も厄介ながんといわれます。この発見が新たな治療の開発に繋がることが期待されます。
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