2019-04-10
光免疫療法が先駆け審査指定制度の対象に
注目の光免疫療法の実用化が早まりそうです。
新薬や医療機器の承認手続きが優先的に
厚生労働省は4月8日、画期的な新薬や医療機器の承認に関して優先的に取り扱う「先駆け審査指定制度」の対象として、11品目を指定しました。この指定を受けると、通常は1年以上かかる審査が、半年程度に短縮されます。注目されるのは現在、日米欧の各国で頭頚部がんについて治験が進められている光免疫療法でしょう。日本人医師が開発し、楽天グループが出資するこの治療は、光(近赤外線)に反応する色素を、がん細胞に集まる抗体を使って、がん細胞に取り込ませた後、光を照射することで、がん細胞を熱で破壊します。米国の治験では15人の患者のうち、14人ががんが消失、縮小し、その効果が注目されています。
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