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2019-05-16

CAR-T「キムリア」の薬価は3349万3407円に

CAR-T「キムリア」が保険診療で使えるようになりました。

キムリアの薬価は米国よりかなり安くなる
患者の免疫細胞(T細胞)の遺伝子を改変し、がん細胞への攻撃性を高めた上で培養するCAR-T。米国では既にキムリアが承認され、5000万円を超える高額な薬価で話題になりましたが、国内でも5月22日に3349万3407円で薬価収載されることになりました。米国と同じくらいの薬価が予想されましたが、かなり下回る金額になっています。

患者が少ないと、薬価は高くなる
薬価は先行する類似の製品があれば、それを参考に決められます。キムリアのように独自性の強い製品の場合、開発の原価を積み上げ、そこに有効性や市場規模を加味して決めることになります。かつて高額と批判されたオプジーボは、最初に承認されたのが、患者の少ない(市場の小さい)悪性黒色腫が対象だったからです。キムリアも患者は年間で200人程度と予測されており、市場見ると約72億円と、新薬にしてはそれほど大きいわけではありません。オプジーボが問題にされたのは、高い薬価のまま、患者の多い小細胞肺がんにも適応拡大されたからです。

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