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2019-04-03

高額と批判されたオプジーボ、4度目の薬価引き下げ

高額と批判を受けたオプジーボですが、現在の薬価は当初の4分の1以下です。

患者が少ないがんが対象だったから高額に
免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」は、後にノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑氏の研究を基に、国内のメーカーが開発をはじめたことや、作用機序が従来の抗がん剤とは全く異なることから、特に患者の多い小細胞肺がんに保険適応になったあたりから、大きな話題になりました。しかし、当時は年間3500万円であった薬価は、患者の少ない悪性黒色腫を対象に算定された薬価であったため、高額との批判を背景に、2017年2月、従来のスケジュールを前倒しして、50%もの引き下げが行われました。

昨年4月の2度目の値下げは暫定的な措置だった
引き下げは以後も続きます。2018年4月の通常の薬価改定でも費用対効果を理由に2度目の引き下げ、さらに8月にも用法用量の変更のため、薬価が再算定されて引き下げられました。今回、さらに4度目の引き下げが行われるのですが、昨年4月の値下げで費用対効果を評価した際、製薬会社による分析と厚生労働省による再分析で結果が分かれたため、とりあえずは下げ幅の小さいほうで暫定的に値下げを行い、その後の検証によって最終的にさらなる値下げを行うことになったのが、今回の措置です。現状の薬価は当初の4分の1以下ですが、さらに若干下がることになります。

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