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2019-03-27

がんを克服した医師が続けている食事術

空腹は新陳代謝を活発にし、免疫細胞を元気にします。

朝6時から夜10時までは何も食べない
あおき内科さいたま糖尿病クリニックの青木厚院長は、40歳の時、舌がんと診断されました。ステージ1の早期でしたが舌の4分の1を切除し、以後の再発や転移、新たながんの発症対策を考える中で考えついたのが、簡単な断食でした。断食といっても何日も食べない過酷なやり方ではありません。朝6時に朝食をとったら、夜の10時まで何も食べないことで、16時間の空腹時間を作るというシンプルなやり方です。

空腹がオートファジーを誘導する
青木院長が、がんにならないために必要だと思ったのは、細胞の劣化を防ぎ、分裂の際にがん化しないようにすること、そして免疫細胞の活性を上げることでした。いろいろと調べる中で、細胞を新しく生まれ変わらせる仕組み「オートファジー」に行き着きました。このオートファジーは、大隅良典博士がノーベル生理学・医学賞を受賞した際のテーマでもあります。オートファジーが上手く機能すれば、細胞は健全な状態が保たれ、免疫細胞の活性も上がります。そして、オートファジーを誘導するには、空腹時間を作ることが有効なのです。

9年間、がんの再発や転移の兆候はなし
青木院長はこの16時間断食をはじめてから、健康状態が上がり、以前はよくひいていた風邪とも無縁だそうです。舌がんを患って9年になりますが、再発や転移の兆候もありません。文明が発達し、好きな時に食べられるようになった現代人は、栄養過多や消化器への負担が問題視されることがあります。その半面で断食というと医学的根拠の疑わしい過激なやり方がかえって体に負担をかけるようなケースが少なくありません。一日のうちに一定の空腹時間を作る16時間断食、試してみてはいかがでしょうか。

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