toggle
2019-01-08

国内で固形がんを対象に、CAR-Tの治験が開始

米国で承認され、国内でも承認申請中のCAR-T「キムリア」は、血液のがんの治療薬ですが、武田薬品工業の手がけるCAR-Tは、固形がんを対象に治験を予定しています。

免疫細胞を活性化する工夫
国内製薬会社大手の武田薬品工業が、年内にもCAR-T(キメラ抗原受容体T細胞)の治験を開始することになりました。同社は山口大学発のバイオベンチャーと共同研究を続けており、全世界での開発権を取得しています。CAR-T療法は免疫細胞の一種であるT細胞の遺伝子を改変し、がん細胞を認識する力を高めた状態で培養し、再び体内に戻しますが、米国で承認されたノバルティスのキムリアは、5000万円を超える高額な費用が話題になりました。注目すべきは、キムリアは血液のがんが対象ですが、今回の治験が行われるCAR-Tは、免疫細胞を活性化する工夫が加えられており、固形がんを対象としていることです。実用化されればがん治療の新たな選択肢が増えることになるでしょう。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事