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2020-06-02

東芝と信州大学が、がん細胞に遺伝子を送り込む技術を開発


がん遺伝子治療の課題は、遺伝子をいかにがん細胞に的確に送り込めるかです。

がん細胞に正常な遺伝子を補う
がんは遺伝子の病気です。細胞が分裂する際、生命の設計図である遺伝子が記録されたDNAが、正常にコピーされず、異常な細胞が生まれ、それが大きながんになっていきます。そこで、がん細胞に対して欠けている遺伝子や壊れている遺伝子を補ってやることによって、アポトーシス(自然死)に誘導する遺伝子治療が開発されています。まだ開発途上の治療ですががん細胞だけに的確に遺伝子を送り届けられるかどうかが課題です。

リポソームの構成によってがん細胞を狙う
東芝と信州大学は体内で様々な成分を伝達するリポソームを利用することによって、がん細胞に遺伝子を送り込む精度を高めることに成功しました。リポソームは幾つかの脂質で構成されていますが、これを調整することで、がん細胞のみを狙うことが出来ます。がん化したT細胞を使った実験では、正常の細胞に比べて33倍も取り込まれ、遺伝子は425倍も発現していることが確認されました。次世代のがん治療の鍵のひとつは遺伝子。それを大きく進化させる技術になるかもしれません。

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