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2019-02-28

筋肉量の多い患者のほうが、がん治療薬の効果は長く続く

がん治療中でも適度な運動で筋肉量を保つことは重要です。

筋肉量が多いと、オプジーボの効果が長続き

大阪大学のグループは、免疫チェックポイント阻害剤の効果は、筋肉量の多い患者のほうが長続きするという研究結果を発表しました。オプジーボやキイトルーダの治療を受けた肺がん患者42人を対象に、アジア人の平均的な筋肉量を基準に、筋肉量が多い患者22人と少ない患者20人で比較したところ、多いグループでは平均して約7か月効果が持続したのに対して、少ないグループでは平均して約2か月しか効果が持続しませんでした。効果が1年以上持続している患者の数も、筋肉量の多いグループのほうが上でした。

筋肉からがん細胞の増殖を抑える物質が分泌

がん治療中は、運動が億劫になり、筋肉が落ちてしまう方が少なくありません。しかし、がん細胞を抑え込む免疫細胞を活発にするには、体温を高く保つことが不可欠で、体を動かし、筋肉の量を減らさないことがポイントになります。先の研究結果を発表した城山敬之特任助教は、免疫チェックポイント阻害剤の効果が長続きした原因として、筋肉からがん細胞の増殖を抑える物質が分泌されていることや、がん患者の運動の重要性について言及しています。

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