Home › がんと闘う › 【がん医療考現学】がんと周辺の話題を辛口に › オプジーボの副作用リスクは投与を止めても続く 2018-11-05 オプジーボの副作用リスクは投与を止めても続く オプジーボには自己免疫疾患という重篤な副作用のリスクがあります。 オプジーボを止めても、T細胞が暴走するリスクが残る 従来の抗がん剤とは作用機序が異なるオプジーボですが、免疫細胞(T細胞)の抑制を解除するため、暴走によって自己免疫疾患という重篤な副作用のリスクが1割程度の割合で起こる欠点があります。この副作用のリスクは、投与を止めた後でも一定期間は残ることが明らかになりました。大阪大学のグループが、オプジーボを投与して、副作用が出たり、効果が認められなかったりしたため、投与を止めた患者8名について、血中のPD-1(オプジーボが作用するT細胞表面の蛋白質)とオプジーボの結合状況を分析した結果、4か月以上は影響が残ることを突き止め発表しています。 00 関連記事 大腸がんの桑野信義さん、手術から1年再発がなければ安心か? がんゲノム医療は、遺伝子情報の提供が保険適用の条件に リムパーザが遺伝性乳がんの治療薬として承認される 高齢者の末期がんに抗がん剤は延命効果なし 海外では治験がはじまったmRNAワクチンによるがん治療 「免疫療法」が意味すること BNCTを体の深部のがんに使うための研究が進む