Home › がんと闘う › 【がん治療最前線】治療を中心に、患者目線で最新情報を配信 › 新たに解明された免疫チェックポイント受容体の仕組み 2018-10-26 新たに解明された免疫チェックポイント受容体の仕組み 免疫チェックポイント受容体は、オプジーボが働きかけるPD-1だけではありません。 新たな免疫チェックポイント阻害剤が生まれるか 徳島大学の研究グループは、免疫チェックポイント受容体「LAG-3」の仕組みを解明したと発表しました。免疫チェックポイント受容体はT細胞の表面にあり、がん細胞がそこに働きかけることによって、攻撃が抑制されます。本来は、T細胞が正常な細胞を攻撃しないために備わっているのですが、がん細胞はそれを逆手にとって、T細胞の攻撃から逃れているのです。オプジーボはこの免疫チェックポイントのうち、PD-1の働きを阻害し、免疫の力でがんを退治する免疫チェックポイント阻害です。現在、PD-1に加えてCTLA-4に働きかけるがん治療薬が実用化されていますが、LAG-3の仕組みの解明により新たながん治療薬が開発されることが期待されています。 00 関連記事 正常なKras遺伝子は白血病のがん抑制因子として機能 がん患者の自殺を防ぐには? 「がん」と「癌」、「悪性腫瘍」と「良性腫瘍」 「上場企業」「大学が治験」で治療を選んでよいのか? 東京五輪で奮戦するがんサバイバー 少量の血液検査で卵巣がんを高角度で早期発見 余命宣告までされた元首相を救ったのはオプジーボ