Home › がんと闘う › 【がん治療最前線】治療を中心に、患者目線で最新情報を配信 › リムパーザが遺伝性乳がんの治療薬として承認される 2018-07-04 リムパーザが遺伝性乳がんの治療薬として承認される BRCA遺伝子に変異のある乳がん、即ち遺伝性の乳がんの治療薬として、リムパーザが保険適応になりました。 トリプルネガティブの患者にとって有効な選択肢に BRCA遺伝子に変異があると、遺伝子の損傷を修復出来ず、がんの発症に繋がります。遺伝性乳がんの原因として知られていますが、このような乳がんの治療薬としてリムパーザがはじめて保険適応になりました。乳がんはがん細胞の性質によって幾つかの化学療法が考えられます。女性ホルモンの影響で増えるタイプであればホルモン治療、HER2という蛋白質を発現しているタイプであれば分子標的薬「ハーセプチン」による治療が有効ですが、いずれにも属さないタイプ(トリプルネガティブ)には抗がん剤しかありませんでした。リムパーザの保険適応でトリプルネガティブの乳がんに対しても治療の選択肢が広がりそうです。なお、リムパーザは卵巣がんについては既に保険適応になっています。 00 関連記事 肝臓がんに効率よく抗がん剤を送り込む新たな治療 胃がんの手術の際、鍼で胃の動きを抑制 ナノ粒子とX線による新たながん治療 免疫チェックポイント阻害剤の効果の目安は、皮膚に出る副作用 原発 ゲノム編集によってがん細胞の増殖抑制に成功 前立腺がんの放射線治療の副作用を軽減する方法が保険適応に