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2018-04-11

遺伝子、DNA、ゲノムの違いとは?

よく使われる「遺伝子」「DNA」「ゲノム」の違いについて解説します。

遺伝子が解読され、ゲノム医療が推進
がんが遺伝子のトラブルで起こる病気であることが周知されるようになりました。また、生命の設計図としての遺伝子の情報が解読され、医療への活用が進んでいます。特にがんにおいては国がゲノム医療を強力に推進しており、なかなか減らないがんによる死亡者を減らそうとしています。これからのがん治療の鍵のひとつは間違いなく遺伝子になると思いますが、よく使われる言葉「遺伝子」「DNA」「ゲノム」の違いについてご存知でしょうか。

遺伝子情報に従って蛋白質は合成
細胞の核の中には二重らせん上になったDNAがあります。そして、DNA上にはアデニン、チミン、グアニン、シトシンという4種類の塩基が並んでいます。私たちは生命活動を維持していくために、体内で様々な蛋白質を合成していますが、この蛋白質の合成はDNA上の塩基の配列に従って行われるのです。4種類の塩基が3つ並んだ状態をコドンといいますが、コドンによって異なるアミノ酸が繋がります。遺伝子はこの塩基の並びで表される情報であり、DNAはその情報を収めた媒体と考えるとわかりやすいでしょう。ゲノムは蛋白質に限らず、体の設計図全体を意味します。
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