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2018-03-05

がんを攻撃するナノロボットの開発に成功

患者の体内でがんを退治するナノロボット。未来のことのように聞こえますが、現実に開発されています。

DNA折り紙の技術で作られる極小の構造体
米国のアリゾナ州立大学のグループは、DNA折り紙の技術によってがんを攻撃するナノロボットの開発に成功しました。このナノロボットは腫瘍細胞の表面に特異的に存在するヌクレオリンに結合するDNAアダプタマーを搭載し、また血液を凝固させる酵素「トロンビン」を付着させてあります。これを投与することで、腫瘍に繋がる血管内の血液を凝固させ、腫瘍を兵糧攻めにするという仕組みです。ヒトの悪性黒色腫を移植したマウスを使った実験では、8体のうち、3体で腫瘍が完全に縮小。ヒトの肺がんを移植したマウスについても、2週間の治療で腫瘍の縮小が確認されました。この技術が様々ながんの治療に活用出来るのではないかと期待されています。DNA折り紙とは、DNAの性質を利用し、極小の構造体を作る技術です。
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