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2017-03-24

鹿児島大学がウイルス医薬の治験の経過を発表

ウイルスの遺伝子を組み換えて、がん細胞だけを攻撃するようにしたウイルス医薬の開発が進んでいます。先日、鹿児島大学での治験の経過が明らかにされました。

がん細胞だけに感染して破壊するウイルス
ウイルスを利用して、がんの治療を行うことが研究されています。遺伝子の一部を組み換えることで、正常細胞には感染せず、がん細胞にのみ感染させるようにしたウイルス医薬で、がん細胞を内側から破壊します。我が国では東京大学と鹿児島大学で研究が行われていますが、東京大学が口唇ヘルペスを起こすウイルスの遺伝子を組み換えたG47γで、悪性の脳腫瘍である膠芽腫について治験に入ったことは、以前にもお伝えした通りです。

2020年までにウイルス医薬の実用化を目指す
そして、鹿児島大学でも昨年の8月から治験を開始しており、悪性骨腫瘍の患者の症状が改善していることを発表しました。患者は既に手術や抗がん剤などの治療が出来ないほど症状が進行していましたが、この治験結果によって新薬としての開発に道筋がつけられることになります。治験は今年の10月には終了し、2020年までには実用化を目指しています。

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