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2016-08-24

メラノーマの転移は阻止出来るようになるかも

Researcher in work

悪性の皮膚がん「メラノーマ」は転移によって症状を深刻にしますが、その転移のメカニズムが解明されたという発表がありました。

メラノーマの転移を克服する道筋になるか

8月23日、イスラエルのテルアビブ大学の研究チームが皮膚がんの一種であるメラノーマが他の部位のに転移する仕組みを解明したと発表しました。メラノーマが体の様々な部分に転移を引き起こす物質を含んだ小胞を送り込むメカニズムを発見し、この仕組みを妨げる物質の開発にも成功しているそうです。メラノーマは悪性黒色腫ともいい、皮膚がんの中でも転移が起こりやすく、悪性度も高いとされています。皮膚に出来る腫瘍よりも転移のほうが深刻になるケースが多いため、この研究はメラノーマからの転移がんの克服に、ひとつの道筋をつけるかもしれません。

がん治療は対症療法から原因の解消へ

がん治療の研究においては、症状を抑える、症状が進行するプロセスを止める、発症の原因を解決するなど、様々なアプローチが試みてこられました。当初は対症療法が主であったのが、がんという病気がなぜ起こるのか、その解明が進み、がんと免疫の密接な関係が明らかになるにつれて、徐々にプロセスや原因から解決する方向になっているようです。抗がん剤の重い副作用、三大療法の限界などは対症療法だけで解決することの難しさを物語っているのでしょう。今後もますますがんは発生のメカニズムが解明され、新たな治療手段が生まれていくのではないでしょうか。
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