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2021-08-03

免疫チェックポイント阻害剤が、医薬品売上上位を占める


オプジーボ、そしてキイトルーダの登場以来、免疫チェックポイント阻害剤の消費は急速に増加しています。

複数回、値下げされても売上1位、2位

2020年度の国内医薬品売上を業界紙が集計したところ、1位はキイトルーダの1183億円、2位がオプジーボの988億円と、いずれも免疫チェックポイント阻害剤が上位を占めました。いずれも適応の拡大というプラス要因はあったとはいえ、2月と4月に薬価の見直しをされ、最終的には35%弱の値下げをされて、なお1位と2位を昨年から堅持しています。近年、バイオ医薬品は開発費が高騰し、それが薬価に反映されています。オプジーボが、患者の多い小細胞肺がんに適応拡大されった際、当時の3000万円以上の薬価が問題視されたのは記憶に新しいところです。同様の効果効能を持つ競合製品のキイトルーダも、それに準じた薬価となり、いずれも複数回の見直しが行われていますが、いまだにほかの医薬品よりも高額な状態であることは間違いありません。長年、抗がん剤が標準治療の化学療法の柱であり続けましたが、オプジーボの登場以来、免疫チェックポイント阻害剤は急速に普及しているということがよくわかります。

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