2016-07-27
がん治療では当たり前の医療用麻薬
大麻の所持は治療のためだとして、
大麻はあくまでも治療のため
先々週の記事でお伝えした大麻の所持で逮捕・
医療用麻薬は依存症にならない
我が国の医療の現場でもモルヒネなどの医療用麻薬は用いられてい ます。 末期のがんの患者の痛みの緩和のために用いるのは決して珍しいこ とではありません。 知っておいていただきたいのはこのような使い方において決して医 療用麻薬に中毒性などの害はないということです。 モルヒネは体内に入ると、オピオイド受容体に作用して、 鎮痛などの効果を発揮します。 オピオイド受容体には3つの種類があるのですが、 そのうちふたつは依存症の形成、 ひとつは依存症の抑制を促します。 痛みのある状態でモルヒネを使用すると、 後者の働きが強くなるため、依存症に陥ることはないのです。 適切な使用であれば問題はないはずなのに、「麻薬」 に対するネガティブな印象が強いからか、使用をためらう患者は、 まだ少なくないようです。また、既に手の施しようがないから、 麻薬を使ってでも楽にするのが医療用麻薬だという勘違をしている 方もいるくらいです。
医療用と嗜好品は大麻合法化は別問題
医療用大麻を医療用麻薬のひとつと考えれば、 検討の余地はあると思います。とはいえ、 適切な使用がなされるよう、その有効性と危険性の検証と、 使用に際しての基準などの作成は必須です。 先進国の中には大麻を医療用としてはもちろん、 嗜好品としても認めているところがあります。 それを根拠に医療用大麻の合法化を求めている方はいますが、 大麻の有効成分とされるカンナビノイドには、 脳にダメージを与える作用があることも明らかになっています。
我が国の医療の現場でもモルヒネなどの医療用麻薬は用いられてい
医療用大麻を医療用麻薬のひとつと考えれば、
従来の医療用麻薬以上の効果があるか
医療用大麻の合法化はどうしても大麻の嗜好品としての解禁と混同
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