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2020-10-27

標準治療が出来なくなったら何が出来るのか? 1


がんが進行して、標準治療の効果がなくなれば、保険診療ではそれ以上、積極的な治療は受けられません。

標準治療は、進行がんに対しては延命が目的
我が国は国民皆保険という優れた制度の中、がん患者には標準治療が行われます。標準治療は科学的根拠とエビデンスに基づく優れた治療です。しかし、進行がんを標準治療だけで克服するのが困難であることは、がんで亡くなる方がなかなか減らないことが物語っています。進行がんに対して標準治療は、基本的に延命が目的となります。局所のがんには手術や放射線による治療が行われますが、浸潤・転移・再発し全身に散らばったがんには、全身治療が必要です。最後は抗がん剤による全身治療しかなくなり、その効果がなくなれば標準治療は終了です。後は緩和ケアしかありません。完治を求めても、保険診療では緩和ケア程度しか行われません。中にはステージ4や末期でも日常生活は健常者と同じように元気な方もいるのに、積極的な治療はやってもらえないのです。

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