toggle
2020-07-29

10年前に食道がんの手術をした桑田佳祐さん、経過は良好


桑田佳祐さんが患った食道がんは、近年、治療が変わりつつあります。

定期的な検査による早期発見が生還の鍵
サザンオールスターズの桑田佳祐さんが、自らパーソナリティを務めるラジオ番組で、10年前に手術をした食道がんについて、経過は良好と報告しました。がんは治療から5年経過して再発や転移がなければ寛解。桑田さんもがんを克服したといえるでしょう。食道がんは、声がかすれたり、食べ物が飲み込みづらくなったりする自覚症状が出た際には、既に進行していることが多いといわれます。食道の周辺にはリンパ節や重要な臓器が多く、それだけ浸潤や転移を起こし易いのです。それだけに内視鏡などで定期的に検査を行い、早期の発見に努めることが生還の鍵になります。因みに桑田さんが食道がんを公表したころで、食道の内視鏡検査を受ける方が増えたという話があります。

内視鏡による切除や化学放射線療法が普及
近年、治療が変わりつつあるのがこの食道がんです。標準治療では手術が出来る場合は第一の選択肢になります。しかし、食道がんは胸部を大きく切開するため、侵襲が大きく、後遺症のリスクもあります。そこで、初期であれば内視鏡による切除を行い、従来は手術をしていたような場合でも、放射線と抗がん剤を併用する化学放射線療法が普及しつつあります。10年前に食道がんと診断された桑田さんは、医の近くに早期のがんがあったため、そこを切除し、食道と胃を繋ぐという手術になりました。幸い歌には影響がなかったようで、今日まで元気な姿を見せてくれています。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事