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2020-07-02

千葉大学でNKT細胞による免疫細胞療法が治験開始


免疫細胞の一種であるNKT細胞は、NK細胞と同じように自らがん細胞を認識して攻撃します。

iPS細胞を経由してNKT細胞を培養
千葉大学と理化学研究所のグループは、がん患者のNKT細胞を培養して、体内に戻す治療について治験を開始しました。対象となるのは抗がん剤の効果がなくなった頭頚部がんの患者です。NKT細胞は、NK細胞と同じように自らがん細胞を認識して攻撃します。採取したNKT細胞をそのまま培養するという手法は以前からありましたが、数が極めて少ないため、時間も手間もかかるという問題があります。そこで、患者のNKT細胞からiPS細胞を作成し、それをNKT細胞に分化させることで、容易に大量の培養を行えるようになりました。1クールの治療で約1億5000万個のNKT細胞を3回に分けて投与し、がんを攻撃させます。治験では2年間かけて安全性や効果を検証し、保険適用を目指しています。

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