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2026-03-17

がん治療の効果は、都市でも地方でも大差はない

地方のがん患者は、都市の大規模な病院で治療を受けるほうが望ましいのでしょうか。

移動に要する時間や費用は、大きな負担

米国のルイビル大学が、肺がん、大腸がん患者を対象に調査したところ、地元の病院で治療を受けた場合と、都市部の医療機関へ移動して治療を受けた場合では、死亡率や手術の転帰に大きな差は認められませんでした。研究では地方在住で65歳以上の大腸がん患者1万383人、肺がん患者6,006人を対象に、がんの手術を地方で受けた場合と都市部で受けた場合の転帰を比較しました。肺がん患者では75%(4,493人)、大腸がん患者では54%(5,633人)が都市部の病院で手術を受けていました。術後3か月間の死亡率は、肺がん患者では地方群で5.2%、都市部群で4.8%、大腸がん患者ではそれぞれ7.3%と6.9%であり、いずれも有意な差は認められませんでした。術後30日間の再入院率についても肺がん患者では両群とも10.4%、大腸がん患者では両群とも14.0%でした。今回の結果は、地方の病院でも一定水準のがん手術を提供出来ていることの証左といえます。むしろ移動に要する時間や費用は、大きな負担となり得ます。

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