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2026-02-12

抗がん剤に耐性のがんを克服する鍵となる分子を発見

抗がん剤を続けていくと、耐性が生じるという問題があります。岩手医科大学と東北大学の研究グループは、この壁を打ち破る可能性を秘めた分子「MKRN1」を発見しました。

がん化を防ぐ司令塔を調節

私たちの細胞の中には「p53」というがん細胞の増殖を抑えたり、異常な細胞を排除したりするがん抑制遺伝子が存在します。細胞のがん化を防ぐための司令塔のような役割を担っています。 今回発見されたMKRN1は、この司令塔の働きを巧みに調節するスイッチのように機能していることがわかりました。

耐性がんの治療を劇的に変える可能性

MKRN1に、驚くべき二面性があります。普段は、 細胞が過剰に反応しないよう、p53の働きを適度に抑えています。ところが、DNAが傷つくなどの異常が起きると、p53を邪魔している物質を分解し、p53を強力に活性化させます。研究チームによるとこのMKRN1の機能に異常があると、代表的な抗がん剤であるシスプラチンなどの効果が著しく低下することが判明しました。つまり、MKRN1を上手にコントロールすれば、これまで治療が難しかった耐性がんに対して、抗がん剤の効果を復活出来る可能性があります。

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