toggle
2024-10-08

山田五郎さんが原発不明がんを公表

がんの部位別に確立された標準治療は、原発不明がんでは後手に回りがちです。

原発巣より転移巣が先に発見される

タレントの山田五郎さんが原発不明がんを公表しました。腰痛で検査を受けたところ、腰に転移したがんが、腰椎を圧迫していることがわかりました。がんは原発巣から血液やリンパによって全身に広がります。場合によっては転移巣のほうが先に発見され、原発の部位がわからないことがあり、山田さんの場合はそのケースでした。標準治療は、がんの種類=部位によって確立されており、原発不明がんの場合、治療方針を立てづらく、どうしても治療が後手に回るという課題があります。近年、ゲノム医療が推進され、がんを部位でなく遺伝子の変異という性質から治療を選択するという動きがあり、免疫チェックポイント阻害剤の一部は、原発部位に関係なく適応する場合もあります。ゲノム医療の普及は、原発不明がん征圧の大きな力になるでしょう。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事