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2022-10-05

免疫チェックポイント阻害剤の副作用の原因を解明


免疫細胞には免疫を抑制するタイプが存在します。

光免疫療法の応用で副作用を抑制出来る可能性

オプジーボなどの免疫チェックポイント阻害剤は、2割前後の患者でがんが増大するという副作用があります。米国立衛生研究の小林久隆主任研究員らのグループは、これが免疫細胞の一種である制御性T細胞の働きであることを明らかにしました。免疫は、基本的には体内の異物を排除しますが、免疫が自らを攻撃しないように、免疫を抑制する制御性T細胞などの働きで均衡を保っています。研究ではマウスのがん内部で免疫細胞を減らし、制御性T細胞を活性化させたところに、免疫チェックポイント阻害剤を投与すると、結腸がんは2週間、頭頸部がんは4週間で倍の大きさになりました。因みに小林氏は抗体の仕組みを利用して、がん細胞を狙い撃つ光免疫療法の開発者であり、それを応用して、制御性T細胞だけを破壊し、免疫チェックポイント阻害剤の副作用を軽減出来る可能性があるとコメントしています。

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